それは雪の降りしきるあの日のこと。
駐輪場の自転車には雪が積もり、その自転車を無理矢理発進させたことでチェーンが外れ、雪の振る中やっとの思いでチェーンを直し、チェーンを直すとき微妙に指先を切って出血し、散々の思いをして帰宅した自分。
しかし自宅の扉の前、自室まで残り数メートルという状況でさえ、尚も悲劇は襲ってくる。
鍵がない。
オカシイ。
腰のベルトのところに付けていたカラビナから綺麗に鍵だけ消えている。寒さでカラビナのバネの部分がイカれてしまったらしく、輪っかの形状を失ってしまったことが原因のようだ。
ミッキーのキーホルダー(略してミッキーホルダー)だけは生き残っているのがまた憎らしい。
寒さと、指先に残る自転車のチェーンの油っこい汚れ、かじかむ指(流血中)。
あのネズミ野郎の「ハハッ」て声が聞こえてくる。
本来なら目の前の鍵束はこのような姿をしているはずなのに。
これはミッキーのキーホルダー(略してミッキーホルダー)を手に入れるもっと以前に撮影したもの。
ここまでならただ単に「鍵をなくしました」というだけの話なんだが、
もう一度よくご覧いただきたい。我が家の鍵は2本のうち片方が「ディンプルキー」なのだ。
合鍵問題
合鍵屋にて
俺:「オナシャス」
鍵屋:「ディンプルキーじゃん。キーコードが分からないと作れないよ。」
俺:「なんじゃそれ(ググる)」
ようやくキーコードを調べることに成功し発注をお願いするまでに、実に自宅と鍵屋を3回も往復したことをここに明記しておきたい。
参照:合鍵問題発生中 | My365
この時点ではディンプルキーではない方の1本(700円)しか作れていない。
鍵屋:「もう片方は1ヶ月くらいはかかりますねー。」
俺:「は…オナシャス…」
昨日
鍵屋から入電。新しい鍵が届いたから受け取りにこいとのこと。
(いやあ長かった。本当に1ヶ月近くかかるんだもんな。)
ディンプルキーの再発行はお高くつく。
学生の財布に鍵1本で3,500円は痛い。
なにはともあれ、ようやく新しい鍵がちゃんと手元に揃ったのである。
新しい鍵にはディンプルキーのキーコードがしっかり刻印されてしまっているので微妙に隠しているが、紛れもなく我が家の鍵である。
そしてポイントはこの新しいカラビナ。そう、今回はバネが壊れてもちゃんと輪っかの形状を保てるタイプを買ったのだ。東急ハンズで400円。こんな小物にラーメン1杯分の出費は学生の財布には痛い。
鍵をなくすだけで、かれこれ5,000円弱の出費をしてしまった。
あほらしいことこの上ない。