
あまりにくだらないのでスクロールして最後の1行だけ読んでください。
MBTIが流行っているらしい。
流行っているというか、推しのアイドルの方が稀に言及するので、自分はそこで知った。
SNSでも「INTPだから」「ENFPはこうで〜」「相性最悪ランキング」みたいな動画や投稿が流れてくる。なんなんこれ。話題についていくために、自分も例の16Personalitiesをやってみた。
結果はISTJ-Tだった。
もうね、診断を受けている最中から、ずーっと違和感。
「あなたはどう仕事を進めるか」「計画的か」「直感的か」みたいな質問に5段階で答えていくの。それ自体は必要な行程だと理解できるから全く構わないんだけど。
自分はいま休職中なんですよ。5年弱続けた責任者の仕事に限界を感じて、辞めるために職場へ相談し、休職に入った身なんですね。
なので質問を読んでいても、
「“本来の自分”として答えればいいのか?」
「それとも“会社に最適化されていた頃の自分”で答えるべきなのか?」
が分からなくなる。
例えばね。
- 「じっくり時間をかけて進める方だ」
- 「直感で決める方だ」
みたいなのを5段階で選ぶんだけど、実際の職場では、そんな悠長なことを考える時間はないぢゃないですか。
1秒でも早く、その場で最適と思われる処理をし続けるしかない。それは“自分が好きなやり方”ではないのだけど、自分のやりたい方法で仕事をできたことなんて一度もなかったので、“本来の自分”としてMBTI診断に答えようとすると、それは嘘を答えていることになってしまう。これが違和感の正体だ。
つまり診断されているのが、「自分の性格」なのか「過酷な環境に適応した結果生まれた人格」なのかが曖昧になってくる。
さらに自分は、こういう5段階評価の質問で「2」「3」「4」を選ぶのが大嫌いでして。
「ややそう思う」「どちらとも言えない」みたいな曖昧な回答をしたくなくて、ほぼ1か5で答えてしまう。
すると診断というより、“極限環境で生き残るための行動ログ”みたいな結果になっていく。
一応、診断が終わったあと、YouTubeでMBTI関連動画を検索してみた。
「MBTI全タイプ16人でディズニー行ってみた」
「敵に回したらヤバいMBTIランキング」
「MBTI相性最悪の人と話してみた」
申し訳ないが、正直、悉くしょうもないと思った。
結局みんな、「陽キャ」「オタク」「変人」「優等生」みたいな雑なキャラ付けをしているだけに見える。
強く違和感を覚えたのは、MBTIには“翻訳”が必要なことだった。
例えば、「INTPです」「ENFJです」と言われても、多くの人はその4文字だけでは人物像を思い浮かべられない。だからYouTubeやSNSでは、
- 「INTPは理屈っぽいオタク」
- 「ENFPは陽キャ」
- 「INFJは不思議ちゃん」
みたいな、“キャラクターへの翻訳作業”の動画で溢れていた。こんなことをするから、結局のところ、血液型占いに毛が生えたようなレベルの結果しか得られない。
皆様が実際に見ているのはMBTIではなくて、その後ろに後付けされた「役柄」なの。そもそもの話、このアルファベット4文字のタイプ名と日本語話者の相性が悪すぎる。
寧ろ、MBTIを知らなかった頃の方が、人はもっと自由に生きていたのではないか。「自分はINTJだから」「私はINFPだから」と、4文字に人格を寄せる必要もなく、その時々の自分として生きていたのではないか。
自分とは何者か?という、本来であれば一生をかけて得るはずの問いの答えを、5分で得ようとする文化そのものに、少し窮屈さを感じた。
余談
自分のタイプを間違えている推し。3文字目は必ずTかFなのに、Jって言ってる。ちゃんとMBTIに興味がない。それが逆説的に彼女の人となりを表現している。可愛い。たまらん。







