『花火』夏の香りは花火の匂い いつもこの匂いで夏が始まった 幼なじみと来た公園で 今年は高校の友達と打ち上げた空き缶から飛び出す不完全燃焼チューハイを飲んで背伸びをした 火薬臭い、高校の夏

『風鈴』風鈴の音がしていた 窓が開いているみたいだったセミの声がしていた ベッドに寝ていた眼が覚めるずっと前から 日差しは僕らを酷く扱っていた 風鈴みたいな音がして 窓硝子の破片が君の胸に刺さった君が泣きそうな眼で僕を見る前に 僕は彼らに縛り上…

『林檎』りんごの木の下に 実が落ちていた 風が冷たくて 煙草を吸ったりんごの木の下に 煙草を落とした 風が吹き飛ばして 実だけが残った君を待っている 君の地球はここだけ 本当はもっと広くても 君の地球はここだけ地球がりんごなら 空のヒコーキの高さは …

以下3作品は、以前書いた詩が残っていたものです。他にも『毛糸』って詩を書いたはずなんだが見つけられなかった なんかまた書こうか でもそういう、言葉を選ぶセンスがないんだろうなピアノのイヤホン変えたら驚くほど弾きやすくなった 今までは間違った音…