ニシンのパイ

魔女の宅急便で泣いてしまった。
ぐぬぬ。
となりのトトロは毎回泣くんですけどね。

高校を卒業したくらいからジブリ作品で泣くようになった。中学生くらいの頃は自分もまだまだ子供だったので、ワガママを言ったり行儀が悪かったりするメイちゃんが憎たらしくて仕方がなかったんですよね。いまは、メイちゃんの一挙手一投足が好きで好きで堪りません。

魔女宅キキも同じで、魔女という設定こそブッ飛んでいるものの、13歳という時期をものすごくリアルに、上手に、それでいて美しく描き出している。こういう描写は本当に秀逸。宮崎は天才であると思う。日本一のロリコン先生。

人語を操るころのジジのキャラが好きなので、彼とキキが話せなくなったっきり物語が終わってしまうのは寂しいが、本来の話の筋としては仕方がないというか、再び彼女たちが話せるようになってしまったらこの一連のエピソードによるキキの成長の意味合いが薄くなってしまうので、最後まで話せないからこそ良い効果を生んでいるのだと思う。でも残念だ。
阿吽の掛合いをしていたジジとやがて意思の疎通が取れなくなり、時を同じくしてキキとジジの共有する時間も減ってゆく。キキは都会で得た人脈や友人たちと過ごすようになって成長するし、ジジも使い魔ではなく一端の野良猫としての道を進むようになる。その速度は猫であり自由な時間を多く持つジジの方がやや早い。従って、人語を操らなくなった以後のジジの姿は近い将来のキキの姿の暗示でもあるわけだ。

それと宮崎アニメに登場するマクガフィンが好きです。
マクガフィンであることを意図的に利用しているのか否か、いちいちパンチが効いてるんだよなあ。
なんだよ、ニシンのパイってwww