世界観の中と外の話

セブンイレブンさんのエヴァスマホを全く欲しいと思わないっていう話を後輩としていたときに気付いたことがあるので、メモ代わりにエントリーに起こしておく。*1

SH−M02−EVA20

全国のセブンイレブンで買うことが出来るSIMフリー端末。
f:id:epytoerets:20151123010110p:plain
自分はエヴァンゲリオンが大好きだし、セブンイレブンさんにもほぼ毎日お世話になっているので、こんなことを書くのは申し訳ないのだが、はっきり言うと、これを欲しいとは全く思わない
理由は後述する。

SH-06D NERV

2012年にNTT Docomoから販売されていたシャープ製スマホ。
f:id:epytoerets:20151123010325j:plain
自分は当時、これを売る側だった。
お客様はみんな興奮していたし、自分も本気で欲しいと思った。
お客様とエヴァの話題で盛り上がったのも良い思い出だ。

SH-06A

2009年にNTT Docomoから販売されていたシャープ製携帯端末。
f:id:epytoerets:20151123010807j:plain
欲しい。いまでもAmazonを見ると中古が6万円くらいで売ってる。さすがに6万は出せないけども…

世界観の中と外

M02が劇中に登場したらオカシイ。これは明らかにエヴァンゲリオンという世界観の「外」の産物だ。ネルフの職員はエヴァのイラストがババーンとプリントされたスマホなんか使うわけない。言い換えれば、M02はただのファングッズだ。これを持つことで自分は世界観の「外側」にいることがより明確になってしまう。

(例えば仮面ライダーは劇中で「仮面ライダーふりかけ」を食べないし、ゴレンジャーが劇中で「ゴレンジャーソーセージ」を食べないのと同じ。)

一方、06Dと06Aは如何にも劇中に登場しそうだから、ものすごく魅力を感じる。官給品らしい味気なさ、素っ気無さが如何にもエヴァ劇中に登場しそうだ。つまりこれらはエヴァの世界観の「中」から現実世界に飛び出してきた産物なのだ。そこが決定的に違う。
オタクである自分たちは、エヴァに心酔しすぎて頭がおかしくなっているので、もはやただの「ファン」ではない。出来ることならエヴァの世界観の中に入りたいし、一部になりたいし、それが叶わなくてもエヴァの世界観の内側に一歩でも近付きたい。06Dや06Aは、それを手に取ることでエヴァの世界観の一部を手に取ることが出来るわけだ。

*1:別にセブンイレブンさんに何か恨みがあるとか、そういうことは全くないです。公式サイトから現在も販売受付中らしいので、興味のある方は注文されてみては。