印象に残っている先生たちの台詞

「楽譜は台本」

藤本先生。
台本に書いてあるのはあくまで台詞である。
台詞を棒読みする演者はいない。
奏者がやらなければならないことは「表現」である。

「演奏家は芸人」

西村先生。
オーケストラは舞台芸術であることを忘れるな。
我々は演劇の俳優であり、非日常を提供する芸人である。
日常を捨ててバカになれ。ハジケろ。そこから良いものを作れ。

「楽譜は音楽家たちの遺書」

栗田先生。
楽譜を読むということは、音楽家たちの遺書を読んでいるようなもの。
隅々まで読め。Cresc.とかPes.とかRiten.とか書いてある。
それは彼らが魂を削って刻んだ遺言である。
何一つ無駄にしてはならないし、蔑ろにしてはならない。

「行間に無限の宇宙が眠っている」

コバケン。
作曲家が楽譜に書ききれなかった意思が眠っている。
音楽は「再現芸術」である。
われわれは行間からでさえも、作曲家の意思を読み取らなければならない。

「良い音楽を『正確に伝える』こと」

松元先生。
どんなに愛していても、告白の台詞が正確じゃなきゃ意味がない。
どんなに良い音楽でも、正確に伝える演奏をしなきゃ意味がない。
愛してるって言いたいのに「ガイしてる!」って幾ら叫んでも伝わらない。
それがブレないフィルターを自分の中に持て。

「自分の感覚を信じる」←New!!

米崎先生。
引っ込むな。殻にこもるな。一皮むけろ。ハジケろ。
そして最後に信じるのは自分の感覚。
すごく良いものを持っているんだから臆せず演奏すること。