コバケン先生に合奏で言われた言葉たち

恒例のやつ

  • 音は長く、できるだけ長く。短い音はそれだけ下手に聴こえる。
  • dim.の意味を考えろ(音を保つ、という解釈)
  • 同じく、stacc.の意味を考えろ(昔のホールはやたら響くから書かざるを得なかった)
  • 宇宙の話
  • みんな天使いわゆるケルビムになれ、そして神の光を浴びる(330小節目)
  • (合唱に向かって)君たちはその光になれ
  • ファゴットによる新しい命の誕生、胎動(331小節目)
  • 練習番号M、歌詞の"Freude"のrの音が良いメリハリになってる。だからその子音は大切。
  • (Prestissimoから、トランペットに)なんじゃそのへなちょこな音は!
  • 3楽章冒頭に歓喜のテーマが隠れている。
  • 子供のころ持ってたレコードのゼンマイを16回まわすと第九が丁度聴ける話(雑誌でも言ってました)
  • 音には「しなり」がある。ゴルフと一緒。
  • ↑やたらゴルフに例える、ゴルフ好き発揮
  • 体を使え。何事にも「動作」が必要。
  • 歌わせる。立たせる。ベルアップさせる。先生の合奏はなんでもあり。
  • (Vn1stに歌わせてから)素晴らしい、でもみんなヴァイオリンを選んで良かったね笑
  • 姿勢の大切さ。ひろな(Va.のトップ)を立たせて実演させる。「僕のこと睨んで!」
  • (1楽章Rとか)どうしようもない悲しみや苦しみを感じて自分を顧みる、そういうときがみんなあると思う。そういうのをここでは表現するんだ。
  • (1楽章511小節目、フルートに)涙を表現しろ
  • 地獄の底からの声の様な音(513小節目)
  • 冒頭のホルンに「小さく!」「もっと小さく!」→「その30分の1で!」
  • プロの合奏は止めると怒られるから、なんか縛られてる感じがするんだよねえ。
  • みんな(アマオケ)とは色んな研究ができる、楽しい
  • 曲の冒頭で聴衆の心を掴め!
  • (2楽章、練習番号D)扉を開いたら春の風!って感じにsubito p
  • (2楽章、Ritmo di tre battuteから、ファゴットに)素晴らしい、本当に素晴らしい!みなさん拍手してやってくださいよ→総員拍手
  • (2楽章、練習番号Gの5小節目)ハンガリーの団員たちに「減り張り」という日本語を教えた話
  • (2楽章、Prestoから)トリオというのは安らぎの場面なんだ
  • (同、バストロンボーンを一人で吹かせて)素晴らしい、よく練習しましたね、ブラボー。
  • (2楽章、512小節目、管楽器に)ffで!もっと!協会の響き!管楽器の響き!
  • (2楽章、512小節目、コントラバスに)皆を支えなきゃ!何でもいいから工夫してなんかやれ!フリーボーイングだ!
  • ↑学指揮合奏で「2小節後にはすぐdim.」を強調したことが悔やまれるorz
  • (特に2楽章で)「書いてないで弾いて!」
  • 「いちいち楽譜めくらないで弾いてくれるともっと嬉しいなあ。」合奏のテンポが異常。
  • 1楽章17小節目からの流れ=2楽章冒頭≒4楽章冒頭(ここではめちゃめちゃに入り乱れる)
  • 3楽章はまさに天国
  • (3楽章冒頭)みなさん、初恋のときの顔になってください、いま。僕は見ない様にするから恥ずかしがらずにやって。そういう顔で弾いて下さいよ。→先生は目を瞑って指揮…と思ったら途中からばっちり見てました。
  • (3楽章、おーうらに)美しく!
  • そして4楽章冒頭は地獄
  • (4楽章865小節目から、トランペットのHigh-A)それベルアップしてけ。そこはトランペットの独壇場だ。
  • (暇そうなピッコロの子に)フルート吹いちゃいなよ、こう言う時はフルートを持ってきておくんだ
  • ↑貪欲になれというような趣旨のお話
  • cresc.は楽譜に書いてないうちからcresc.しろ。気持ちの問題。
  • 1楽章の最後は「咆哮」である。「みんな、吠えろ!」
  • (1楽章冒頭、ファゴットの山下先生からホルンにレクチャーがあった後)「先生もその音、吹いて」一同驚愕。なんかもうなんでもアリになってきました。
  • 「ブライトコプフだとかベーレンライターだとかどうでもいい。明日やるのは専フィル版『第九』でいいじゃない。ベートーヴェンもきっと喜んでくれる。」
  • (3楽章ホルンソロ)そこは無心にならなきゃならない。今日、家に帰ったら見えない滝に2時間ぐらい打たれておいで。
  • (同)そのソロでベートーヴェンと対話するような気持ちで。
  • (同、もう一度吹いたのを聴いて)「本当に素晴らしい、プロより上手いよ。」

セッティングについて

  • 専大の人を前に!
  • 最初の配置「これじゃ(見えない人がいて)リハーサルにならないんだよなあ」

(土井さんの機転が神でした。感謝。)

  • せっかくたくさんの人がいるんだから顔をみたい。

専フィルについて

  • すぐ上手くなるオケほど、すぐ出来なくなる(忘れる)。
  • でも専フィルはそれがない。それが素晴らしい。
  • 同様の事を三河先生も褒めていた。

第九をやる理由とか

  • モーツァルトは頭に浮かぶ音楽を余す事なく書いた人。
  • でも、ベートーヴェンは心から体から溢れ出る音楽を否定した。
  • ベートーヴェンは遥か水平線の向こうにいて、なかなか近づけないような人。
  • ベートーヴェンの音楽には楽譜に書ききれなかった思いがたくさん眠っている。彼は行間に無限の宇宙を描いた。
  • 故に、時折このように思う事がある。「実は、未だ誰一人として、真にベートーヴェンが書きたかった音楽を聴いた人はいないのではなかろうか?」

小林先生とリハーサルでした。魔法にかかってきました。パネェです。いままでの自分たちのレベルで考えれば、相当無茶なことを言われてるはずなのに、先生が指揮棒を振ると何故か出来てしまう不思議。

記憶は曖昧なので、記憶じゃあなくて自分自身の音楽性に浸透させられればと思います。兎に角いまはこの気持ちを忘れたくない。

曖昧な記憶で書いてます。先生の実際の言葉とは、多分に相違があるはずです。
文責:7じこ