浴室

誕生日って好きじゃなかったんですよ。
幼い頃の話ね。

親が自分を嗜めてくるのに使う理屈が、ひとつ増える日。
それが俺の誕生日だったなー。
ずっと悪ガキだったから、いつも叱られてたんだよね。

毎日のように「しっかりしなさい」って怒られる。
それが誕生日になると「もう何歳なんだから、」っていう接頭辞が付く。

その一言は悪ガキを無条件に屈服させる魔力を持っていました。

早いものです。
あと数百秒で悪ガキは20歳になります。

結局、俺の両親は親として最高の人物だと思う。
俺がどんな悪ガキだろうと、礼儀と常識だけは厳しく教えてくれた。
そして理不尽なことでは決して怒らない人たちだった。
自由を与えてくれたおかげで、のびのびと育って来ました。

うん。
子供を持ったら、ああいう親になろう。

♪いま聴いてる曲
カリソメ乙女 (TAMEIKESANNOH ver.) / 椎名林檎 × 斎藤ネコ